杭の試験堀

    KTW 門徒会館・納骨堂の現場は、3月末から本格的な工事が進んでいます。先ずは、山留工事のH鋼の親杭の打込みです。1階の床下にクールピットを採用したことで地下水がピットへ入ってこない様にピット外壁の外側に防水を行うようにしています。その防水を施工するにあたって、人が入るためのスペースをつくるため隣地境界ぎりぎりに山留め壁を作っていきます。H鋼は等ピッチで打込まれ、掘削工事では矢板をH鋼の間に挿入することになります。
    数日して、次は杭の位置確認です。施工会社で建物の通り芯(構造的な基準線のこと)を縄張りし、杭芯に印を付けています。その芯の確認を通り芯から所定の寸法位置にあるか杭一つ一つを確認していきます。
    今度は、杭打ち機の組立後、いよいよ杭の施工がはじまりますが、その前に、以前調査したボーリング試験の地質サンプルと建物内の別の場所で2カ所の試験堀を行い、取出したサンプルがあっているかを確認します。現場で1メートル置きに取出して並べて頂いたサンプルを照合していきます。
    そして、試験堀した時のオーガーという掘削機械の電流計も見て、支持する地盤の抵抗値を確認します。(横浜のマンションの杭の未達問題で他の物件データを流用したというのがこの電流計データのことです)
    試験堀の結果も問題なく、今回は、設計時に打合せした様に杭メーカーは高馬力の掘削機を採用しているため、掘削ができないという大きな問題も回避できそうで、安心できる内容となりました。
    これから本杭を施工し、次は設計時から心配している地下水の影響を受けやすい掘削工事へと進んでいきます。

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