先日は、KTW門徒会館・納骨堂重建工事の本堂使用材の視察会にお寺の皆さんと姫路へ同行いたしました。本堂は、姫路の工務店さんの設計施工で伝統工法によってつくりあげられます。使用する木材は既に国内の産地より工務店の製材所に集められて、会社の工場では刻みや彫り物の加工を行っている状況で、今日はその製材所と工場での視察会でした。使用材料の視察ではありましたが、棟梁の伝統を継承しながら後進を育成し精神と技を伝授していく力強い姿勢、職人の皆さんの仕事へのこだわりや誇りを感じることができました。そこには、大量生産型のこの現代とは真逆の一つ一つに精魂を込めたものづくりの姿がありました。午後からは工務店さんも関わった「平成の大修理」を終えた姫路城へ案内していただきました。JRの駅からまっすぐのびる大通りの突き当たりに見えるシンボリックな姫路城。

中には、水平力を負担するという二本の大きな心柱。

天守最上階からの眺め。(大通りの先に姫路駅が見えます)

最後は備前丸(広場)からの眺め。姫路城だけではないかもしれませんが、天守に行くまでにいくつかの門があり、各門までは通路幅を絞り、門の高さも押さえられ、敵陣の侵入を防ぐ構造をしています。この反り返った石垣に建つ姫路城を見た瞬間、この石垣を登ることができないのであれば、火でも付けない限り攻められないなーーーと思いましたが、外は木の部分も含め全部が耐火性のある漆喰仕上げ。総漆喰にした理由が分かります。

姫路城は築城してから明治以前、明治や昭和、そして平成といろんな修理をして今に至っているそうです。木造という構造は、傷んだ材を新しい材に取替ることができます。これがコンクリート造などの構造にはない木造の優れている性能の一つ。一番長持ちするとういうか長続きできる可能性の高い構造は木造。それと、木造の性能だけではなくて、この修理を実行した伝承された技術の支えと大修理推進の運動を起こした市民の皆さんの意識など社会の背景が建築の寿命を左右することも忘れてはいけないことです。

今日は、こんなことを実感できた一日となりました。