八幡のパン屋さんの佇まい

    現場帰りの途中で見つけたパン屋さん。遠目から見つけて気になって引き返してじっくり眺めてみることにしました。IMG_3994_2まず目についたのが屋根のかたち。大きな切妻屋根ですが、お店の入口そして写真中央おそらくテラスの面は下屋として出っ張っています。広目の軒下空間にしたかったところは、大屋根の流れから切り返して連続させた無理のない屋根の連なりでカバーされていました。シームレスなつながりで屋根をつくり、自然に雨を外に流しだすという機能や写真では写っていませんが、大屋根側の軒先と連続した水平なラインの美しさが両立しています。そして、歩道〜板塀〜植栽〜下屋〜本体建物という通りとの柔らかいつながりもいい雰囲気です。向かって左の柱に取り付く梁は、雨掛りになるのと柱の縦ラインと縁をきるためか板金で色を変えて被覆されています。その壁の裏を覗いてみると奥にガラスがあり、雨掛りを避けるのと通りから見られることを避けたのではないだろうか。などなど、随所に設計上の意図や工夫を垣間みることができました。

    次回は、お店の中も進入してチェックさせていただきます。もちろん、パンも買います。(きっと、おいしいんだろうなー)