4 ワールド・トレード・センター
先日は、JIA主催の建築家槇文彦さん講演会が、福大のご自身設計の学生会館で開催されました。場所をテーマにした講演会。最後に紹介していただいた「4 ワールド・トレード・センター」はニューヨークのグランドゼロに近接する。その建築を「ガラスの彫刻」と槇さんは表現されていました。外壁全てがガラスのカーテンウォールでミラーのようにまわりの景色を映し出し、1階のホールの内部壁面の鏡面状の御影石にも、アイレベルのグランドゼロの広場の風景が映像のように映し出されていました。
この場所に建つ意義をどう表現されたのか。。。ここでの歴史を映し出し、この「4 ワールド・トレード・センター」にその記憶を継承させたのかもしれません。
そして、この建築は地下に埋め込んで存在を消すように、地上でミラーとして回りを映し出すスクリーンとして存在し、強さや主義を表すような物質的な存在を消したかのようでした。