八女の製材所へ
お盆前の先週にCーhouse(SHN)の天井や軒天に使用する羽目板のベイスギ材を八女にある製材所に現物確認に伺いました。実は一度、現場に納品されたもののこちらの想像以上に濃い色のもが含まれており、忍びないものの現場に納品されているものを全てではありませんが使用することをあきらめて、別のルートで再度仕入れ直すことにしたのです。いろいろ探っていくと、イメージに近い白というか淡黄色ばかりを選んだものを取り扱っている製材所にたどり着きました。白いシートで梱包してあるのがベイスギです。WFPというロゴはウェスタン・フォレスト・プロダクツ・インクというカナダ ブリティッシュ コロンビア 州の製材会社。文字の「LC」というのが、light colorの略で、明るい淡黄色系の色という意味とのこと。カナダですでに選別し出荷されています。ちなみに濃い色も含まれているのをmix(ミックス)というそうです。産地のブリティッシュ コロンビア州では年間の伐採量や植林等の環境基準が定められており、計画的な伐採が行われていいます。建築する側としては少しでも環境破壊にならない方法で建築を提供できることは非常に安心できることです。梱包を一部解いてもらうとそこには色のそろった盤木。なにか思わず自然の恵みを感じ、そしていろんな人の思いも勝手に感じながら、なにか感謝の気持ちがこみ上げてきました。「今度は大事に使わせていただきます」ちなみにこちらの原木を四つ切りに切断されたものは、スプルス。建材では枠材や建具の材料としてよく使われている材料です。恥ずかしながらこんな巨木とは知りませんでした。
現物確認の訪問ではありましたが、発見も多く、安心できる有意義な機会となりました。製材所の皆さん最後までこの猛暑の中おつきあいいただきありがとうございました。