社会福祉法人を運営母体にした暮らしの中の福祉や医療の相談窓口である「暮らしの保健室」と「ケアプランセンター」です。場所はURの団地内にあり、スーパーや昔ながらの駄菓子屋、お惣菜の店舗、他の福祉事業所なども軒を連ねる商店街の一角にあります。「暮らしの保健室」は、この商店街の一員としてカフェのように地域の交流の場として溶け込み、何らかのサポートを受ける人とサポートをする側であったり、或いはさまざまな立場の人たちが出会い、語らう機会をつくり出します。

    その交流の場であるため、設計上の大きな提案は二つあります。先ずはアーケード側から視覚的かつ動作的なバリアをなくためガラスの引き戸で仕切って中の活動がわかるようにしたこと、そして身近な素材である木目の仕上げを選び木の温かさに包まれた空間にしたことです。内部空間はキッチンを一つ置いたシンプルな空間です。ここでの活動は、固定的でなく柔軟に展開するところもあるので、この空間がその活動の舞台のように手助けできることを期待しています。

     

    • 所在地:福岡県北九州市
    • 用途:暮らしの保健室・ケアプランセンター
    • 階数:ー
    • 構造:ー(テナントビル)
    • 撮影:omori kyoko
    • 備考:ー

    暮らしの保健室 in 小倉 ホームページ

    Sー暮らしの保健室の着工から竣工までの記録

    基本設計時の提案資料の一部
    設計時の模型