IIW 地盤改良工事(試験堀〜試験杭〜本杭施工)
現場では、9月から10月にかけて地盤改良工事でした。工事の詳細と監理のチェック内容を少しご紹介。
先ずは、既存物を撤去し整地後、建物の配置や構造上の基準線である通り芯を現場で準備してもらった水糸にて位置確認します。
地盤改良工事が始まります。先立って、試験堀を行います。試験堀では、所定の支持層の土質が設計時に行ったボーリング調査でサンプリングした支持層の地質と一致しているかどうかの確認を行います。事前のボーリング位置とは敢えて異なるポイントにて支持地盤とする土質を取り出して照合します。その確認をして、次は試験杭。試験杭と言っても、今回は本杭(実際に基礎を支持する地盤改良杭=本番の改良杭)を試験も兼ねて施工し、予定とおりの施工が行えるか、障害物がないかなどを確認します。
試験堀 試験杭
試験杭施工時は、改良杭の径に合わせ、改良剤を攪拌するためのブレードに変えて掘削を行います。改良剤を注入しながら撹拌し柱状体の改良杭を施工します。
撹拌の様子 オーガー(左)と改良剤(右)
直径1.2m長さ約7.5mの改良杭。計46本の改良杭で建物の基礎を支え、建物全体を支持します。次は、基礎の底盤と地中梁の底盤まで掘削します。基礎底盤高さに合わせ、改良杭の上部の余長分を削り出します。床堀(とこぼり)です。
床堀完了時 改良杭の杭頭
次は、基礎そして地中梁の配筋工事が始まります。