IIW 鉄骨・内外装工事(基礎〜鉄骨建方〜内外装)

    工事は3月末の完成に向けて、現場はかなり進んでいます。昨年には鉄骨の建て方が完了し、現在は外装の一部を残し内装工事の追い込みです。
    だいぶ遡ってダイジェストで内容をご紹介。

    工程の節目には設計監理として確認作業を行っています。表層のデザインに隠れてしまう技術的で地味な内容が多いですが、これが建築の実体の大部分ではないかと思います。どの仕事もそうですが、地道なことの積み重ねですね。

    本杭施工後は基礎や地中梁の配筋、鉄骨の柱脚固定アンカーのセット、そしてコンクリート打設です。各工事とも設計図をもとに施工会社や専門業者さんが作成する施工図というものを事前に確認しいています。設計のチェックそして訂正、場合によっては変更などだいたいは何度かこのやりとりを行って施工図を完成させ、実際の施工に移っていきます。ある意味、そのやりとりは一つの目標に向かっていくためのコミニュケーションみたいなものです。

    鉄骨の現場搬入に先立って、鉄骨工場にて部材の採寸や外観目視確認、UT検査(溶接部の超音波による検査)などいわゆる鉄骨の製品検査を行います。

    鉄骨の建て方。木造建築の棟上げ時と同じように、鉄骨躯体の立ち上がりも力強い構造美を感じます。鉄骨建て方が終わると、足場がかかり床のデッキ敷きそして床の配筋が始まります。配筋確認後は速やかにコンクリートの打設。

    外部は押出成形セメント板と軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)。この外装パネルと外部サッシの施工が済むといよいよ内装工事。各工事の前に、内外装では、現物サンプルを施工会社や設計サイドで用意して塗装色の指定や製品であれば品番を最終確認し、同時にクライアントの承認を得ていきます。

    今回の現場で特に神経を使っているのが、塗装色。色の方向性は決めていたけど、考え方を変えて一度、リセットしてみたり、、、もがくこともたびたび。日当たりや空間サイズなど実際のコンディションが揃っている現地で最終確認。

    内装は、職人さんの手際のいい仕事で刻々と様子が変わっていきます。外部は、いよいよ足場解体です。