住戸のタイプは、1LDKと2LDK。全てのタイプ共通で考えたことは、LDKと屋外廊下側の個室(Room)が廊下だけでなく洗面脱衣室を経由してつながっているということです。片廊下に住戸が並ぶ標準的なマンションのプランは、1面にしか窓が取れないパターンになり、どうしても風通しや光りのまわりこみが1室に閉じこもってしまうということ、そして部屋から部屋への移動は必ず廊下を通らないといけないという不便さがあります。玄関からの廊下以外にもう一つの動線をつなぐことでいくつかの効果が生まれます。
    ・キッチンから洗濯等の家事動線がコンパクト
    ・脱衣室の両引戸を開けると風通しがよい
    ・冷暖房時の入浴後のヒートショックが少ない
    ・起床してからの洗面や歯磨き、帰宅後の着替え〜手洗などの日常的な動きがコンパクト
    ・個室から洗面や入浴がスムーズ(特に高齢者などハンディキャップのある方にはメリット)など
    標準的な間取りを見直しすことで、これまでとは違うここちよさや使い勝手の良さを引き出すことができました。

    • 所在地:福岡県北九州市
    • 用途:集合住宅
    • 階数:地上11階
    • 構造:鉄筋コンクリート造
    • 撮影:イクマ サトシ
    • 備考:ー

    RMHルミナスAI 八幡(賃貸マンション)着工から竣工までの軌跡