敷地は、長方形の形状をなし、長手の両面が河川に沿った桜並木の遊歩道と道路に面しています。桜並木の風景を取り入れることとプライバシーを守るという相反する条件を両立させることがクライアントの大きなご要望で、設計上の重要な課題となりました。そこで、住宅全体をコートハウス形式とする答えを導きだし、東方向に当たる桜並木の景色を取り込むために、東庭と居室の配置や軒の深さ、外構のコンクリート打放し塀の高さを慎重に決め、外からの視線を遮った広がりのある桜の借景を実現させました。コートは、東庭だけにとどまらず、南庭やバスコート、サービスコートなどの外部空間を配置して、囲まれながらも開放的で使い勝手にも配慮した内部空間をつくりあげました。周囲に対しては、桜並木面と道路面を軒方向とし、建物の存在をできるだけおさえ、既存の景色にやわらかく佇みながらも潤いを与えられる存在になるように望んでいます。

  • 所在地:福岡県北九州市
  • 用途:専用住宅
  • 家族構成:夫婦+子供2人
  • 階数:地上2階
  • 構造:木造一部鉄骨造
  • 設備:全熱交換型換気(外気負荷低減)
  • 撮影:イクマ サトシ
  • 備考:第27回 福岡県美しいまちづくり建築賞 選外佳作、九州の建築家とつくる家(建築ジャーナル)掲載

SHN桜並木を望む住宅の初回打ち合わせから竣工までの軌跡

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