日本でも注目された建築家伊東豊雄氏設計の台中国家歌劇院。洞窟のような造形やその内部でどんな空間体験ができるのか、非常に魅力を感じる建築です。



この歌劇院では、数時間は滞在したでしょうか。
1階のセレクトショップを回り、シアタールームでうねる床に座ってミニシアターを観て、屋上庭園を散策、2階レストランでの昼食、1階に降りてピアノのミニ演奏会など、、、
時間が経つにしたがってだんだんと心地よく感じてきました。

数年前に、氏の講演会で、日本の花見の風景のスケッチをスライドに映し出し、この様に誰もが、好きな場所でくつろぎ、語らう場をつくりたいとの話があったことを思い出します。
この歌劇院には、細かいところを除いて、人の感覚や動きを規定しがちな水平や垂直の形態ができるだけ排除されています。洞窟的な形態をモチーフにして、ストレスのないやわらかい空間が横に縦に広がり、自由に居場所を選べる広場がありました。まさに、氏が求めていた場所があった様に感じます。

台中では、もう一つ、観光スポットの「宮原眼科」まで足をのばして見学してきました。


こちらも日本の統治時代の病院をリノベーションしたものです。構造的な部分は、はっきり分かりませんでしたが、古い部分はそのままに、新しいスチールの構造と表層的なデザインで覆ってしまったという印象です。古い部分も構造として再利用するという難しい方法ではなく、古いものは扱わないで、モニュメント(遺構)ととして残しそのまま見せるという割りきった潔よいリノベーションの方法のように感じました。

これは、内部の壁にあった装飾品です。もしかしたら、昔、この建物に使われていた木材を、古書にみたてて使ったのかな? そうであってもほしいのですが、もしそうだとしたら、昔の記憶や歴史を現代に残そうとした。んーーーこれは、洒落もあって、かなり感心してしまいました。

次は、台北に戻ります。ーーーもう少し続きます