北九州市内に計画中 平屋の木造住宅(SHS)

    昨年から取りかかっている平屋住宅の計画。敷地は市街地から離れた位置で広い面積で、ちょうどその中央付近には1m近い段差があるなど前面道路からの地面のアンジュレーションが特徴。場所は市街化調整区域のため切土盛り土の造成(土地の形質変更)に制約があり、どちらかのレベルに合わせるような造成工事が難しい条件。計画は、その条件を逆手にとって、敷地の段差を活かすかたちで内部にも段差をもった縦横方向にのびのびした平屋の住宅を提案しました。

    昨年より施主さんや工務店さんとの打合せを重ね、ある程度プランは決まり、大きめの内部模型にてプランや空間的な確認です。気になっていた勾配天井の頂部(棟の位置)=柱の位置を模型とプランを見返し、実際の動き方も想像しながらチェックです。

    プランは立てたものの違和感が残っていた柱の位置をずらすことことにしました。やはり、図面の中の二次元の世界だけでなく、三次元の中で判断すると精度も上がります。頂点の位置が変わって天井高さ高くなって、空間容積が大きくなり空調負荷が増える面はありますが、柔軟な使い勝手や見える線を視界から消すすっきりとしたデザインである変更案が相応しいと判断しました。
    変更案についてお施主さんの了解も得て、プランは次の段階へステップアップ。これから、詳細な設計のみならず、市街化調整区域での「建築許可申請」や融資上の条件でもある「長期優良住宅+フラット35S」の準備へと突入です。