タイルの打診検査+プラン紹介
先日は、RMHマンションで足場解体を控え外壁仕上がりの検査を行いました。先ずは最上階の11階に上がってそれから下へ。東妻面のタイルの打診検査。打診検査とはタイルの表面を打診棒で転がす様にたたき異音がないかを聞き取りタイルの浮きがないかを確認します。(打診棒とは先端に球型の金属がついている検査用の工具)タイルについては後日引っ張り試験を行い、タイルの剥離の危険性が無いかの確認を済ませました。写真では分かりにくいですが、屋上の外壁の先端には外壁面を汚さないためのアルミのプレート状の水切りも予定とおりの内容でOKでした。サッシ回りも予定とおり水切りの返しが付いておりこちらもOK。この返しがないと水切面にたまった汚れが端から流れ落ち外壁面を汚していきます。この返しがない建物はサッシ際を見てもらうと汚れが垂れています。ほかにも、設計上は軒や庇などがない壁面は直接的に風雨がかかり汚れをひく原因になる換気扇のカバーなどの突起物が全くこないようにしています。建物の美観をできるだけ維持することや特に高層で取替や補修しずらい状況ではきちんとメンテナンス性を考えなければなりません。
そして、数日後足場が解体。下から眺めた外壁のタイルも適度なムラがあり雰囲気的に満足できるものでした。いよいよすべての足場が解体されると全景が現れてきます。
建物内のプランの紹介住戸の内容としてはA、Cタイプが1LDK、中央のBタイプのみが2LDK。全てのタイプ共通で考えたことは、LDKと個室(Room)が廊下だけでなく洗面脱衣室を経由してつながっているということです。
・キッチンから洗濯等の家事動線がコンパクト
・脱衣室の引戸を開けて部屋の窓を開けると風通しがよい(一般的間取りでは廊下経由で直線的につながらないため風通しは難しい)
・洗面や入浴等の際に冷暖房時のヒートショックが少ない(一般的間取りでは冷暖房をかけない廊下を経由する)
・起床してからの洗面や歯磨き、帰宅してからの着替え〜手洗など日常的な動きがコンパクト
・Roomから洗面や入浴がスムーズ(特に高齢者などハンディキャップのある方にはメリット)
一般的な間取りを見直して、考え方を少しかえるだけで随分使い勝手が良くなったような気がします。