IHT「 中庭のある家」一年点検

年明けの週末は、施工会社さんと一緒に IHT「中庭のある家」の竣工後の一年点検を行いました。一年点検といっても、コロナの影響で延期になり、一年半余りが経ってしまいました。

お施主さんのヒアリングと現地確認を行なった結果、木製建具の反り等で動かしにくいものやサッシガラス面に一部結露があったものの大きな不具合がなく安心しました。ただ、家具の手洗いコーナーの照度不足やコンセントの追加や寝室のロールスクリーン上端の隙間からの光漏れは、設計・施工中に気づけなかったところもありました。

木製建具の不具合は、洗面所(乾燥暖房付き物干場隣接)と非空調の廊下との間にある引込戸(壁内に引込む)でした。おそらく、戸の両面の温湿度の差によって反りがでてしまって、結果、壁付きの枠と建具が干渉してしまった。建具の仕様や納まりはこれまでも使ってきたものでしたが、条件によっては想像以上の反りが起こりうるということでした。こちらは、専門の建具屋さんに調整していただくことになりました。

サッシの結露は、ガラス面の結露。サッシはアルミ樹脂複合サッシのため枠にはなかったけど、ガラスの下側についていました。結露の原因はいろいろ複合していますが、ガラス面の下ということは、ガラス上側からのコールドドラフトにより冷気が降りてきて下側が露点に達し結露したと考えられます(サッシの高さは90cm)。原因としては、サッシの位置が、子ども部屋で北と北東面(隣家側)にあるサッシで、この時期で日が当たりにくく特に冷える場所だったということ、一部屋を間仕切りや家具で仕切った構成だったため空気の流れが滞ったのではないか、それと、室内の湿度が原因ではないかと。こちらは、結露も少なく外に排水できるサッシ構造になっているため様子を見ていただくことに。

かわって、評価いただいたのは、床下エアコンとリビングの木製建具。床下エアコンは、床からの暖かさが感じられ、夜間時運転停止させても翌朝は廊下から入るとほのかに温かく感じるとのことで、余熱効果もあって好評でした。リビングの木製建具は、中庭に面したこの家一番の大きい窓。木製のため断熱性があり結露はなく、可動性も問題ありませんでした。

それから、外部を見てまわって全体として気づいたのは、外部の汚れがほとんど目につかなかったということ。外壁の素材(SGC鋼板)の耐候性や中庭の吹付け材の部分は軒を出していたこと、サッシの水切り、潔く軒樋を回したことなどが要因かなと思います。もちろん、これまでの経験を生かした施工会社さんの知恵や工夫による部分も大きかった。

これからも、1年だけでなく、引続き3年、5年、、、と見させていただきます。

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